一代で巨額の富を築いた大実業家・大山豪介(中条静夫)の娘・友子(山口百恵)は、高校3年生ながら将来を嘱望されている短距離走者。オリンピック出場を夢みてトレーニングに励むが、その最中に出会った元陸上選手で警視庁の若手刑事・新田秀夫(三浦友和)と恋に落ちる。その美しい愛の始まりが、同時に恐ろしくも哀しい運命の第1歩であった。豪介は暴力団の矢野次郎(谷隼人)に狙われていて、豪介の警護にあたるために警視庁から派遣されたのが、ベテラン刑事・新田雄作(田村高廣)と、その息子・秀夫だった。運命の日、友子はある陸上競技大会の100メートルで優勝し、家族とともに祝賀会を開いていた。そこへ矢野が現れ、豪介を物陰からライフルで狙う。それに気付いた、雄作と秀夫は拳銃を放つ…。すると秀夫が撃った銃弾が、友子の体に当たってしまった。友子は一命は取り留めたが下半身マヒの状態になってしまった。もう走れないことを知った友子は、アスリートとしての夢を打ち砕かれ、秀夫を憎むようになる。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません